最高の旅人

過去にこのブログでも取り上げたが、
NHKのBSで放送された「列島縦断乗りつくしの旅」が終了した。

去年はJRの最長片道切符を使って旅した俳優・関口知宏が
今年は春と秋に分けて未踏破路線を乗り尽くして全線19,844.0km走破に挑戦。
その模様は毎日15分番組で放送された。

昨日（11/3）とうとうゴールの根室駅に到着、偉業達成となったのだが、
その夜、東京のスタジオから2時間のスペシャル番組があった。

私もビデオに録って見たのだが、今までのスペシャルの中でも最高の出来だったと思う。
足かけ2年にわたる鉄道の旅に関する細かいデータもマニア心をくすぐらせたし、
毎日の放送の舞台裏も紹介され、それがとても興味深かった。
関口さんも同行スタッフも編集スタッフも皆それぞれハードな仕事ぶりに感心。
あの「データアナ」別井さんがリポートしていたのが良かったです。

関口さんの持つ人柄なのか、行く所すべてで温かく迎え入れられ、
子どもたちとは無邪気に遊び、お年寄りとも味のある会話をしていたのは
とても好感が持てた。こりゃ間違いなくイメージアップだよ！

日高のサラブレッドよろしく毛並が良いのか（両親とも芸能人）、
自分で曲も作れるし、演奏もできる。絵日記も上手い。
ただし、今回のスペシャル最後の歌はご愛敬といったところか。
歌はやめといたほうがいいよねえ～（笑）。

全編通して振り返って思ったが、彼は最高の旅人である。それもひとり旅の。
複数の芸能人でワーワー騒いで旅するのは似合わない。
育ちのいい“お坊ちゃま”だからなんだろうけど、
彼の素朴さが「まだまだ日本にはいい所といい人がたくさんありますよ」
というメッセージを強く引き出していたように思う。

番組でも視聴者からのメッセージが紹介されていたが、
果たして来年以降、また新しい旅が始まるのだろうか。
考えられるのは「私鉄乗りつくしの旅」あたりかな？

主題歌も毎日聴いていたのですっかりお馴染みになったが、
とりわけ昨年のカズン「風の街」は名曲でしょう。
番組でも生演奏していたけど、旅の思い出と相まって感動せずにはいられません。
自然の中を駆け抜けていく鉄道や車窓の風景とイメージが見事にマッチします。
私はこれが番組の最後に来るかと思っていたけど。
繰り返すが、関口氏の歌で締めはないよなー（笑）。